君とひとり夏フェス
めちゃめちゃアツいお題を引いた。
とても長くなっちゃったけど、ひとりで夏フェス行ったよって話です。
わたし、ほんの数日前、某ロッキンにいってきたばかりです。
じつはわたしはポルノが好きで好きで仕方がないのですが、なんと今年ロッキンに初出演だったんですよね。
個人的にはあのでっかい舞台で跳ねて楽しそうにしている二人を最前で見ることができて、一生モノの思い出だった。
あれは5月か6月か?
ちょっとツイッターで騒がれていたので、もしかして…なんて思ってた。
ポルノのファンの方のあるツイートをメンバーが拾い、引用で発言。そこから「ポルノのフェスのセトリ」論争が半ば公式から強引に始まったな、という出来事があって。
そこから各人の思う「さいきょうのせとり」がツイッター上で繰り広げられていた。
王道を揃えたものやカップリングを詰め込んだもの、古い曲で固めたものやMC予想なんてしてる人たちもいた。
そして来たる発表のFC会員のメルマガを見たとき、ファンとしてこれは結果を見にいくっきゃないだろうと心を決めて。
それまではちょっとした理由があって、今年からはもう行かないんだろうなと思ってました。
そんなお話をします。
というのも実はロッキンは今年で三年目の経験で、今までは元彼といっしょに参戦していたんですよね。
共通の好きなアーティストがいて、向こうの誕生日が夏だったこともあってプレゼントという形でチケットやらなんやらを贈り、そのアーティストを目当てに普段なかなかできないデートのひとつという感覚で行ってた。
でも音楽フェスなのに、じつはお互い音楽の話ってあんまりしたことがなくて。
本当におかしい話だなと思うけど、元彼とは大学の軽音サークルで出会っていて、一緒にバンドも組んでいるんですよ。
それなのに詳しい話(というほどのものでもないけど)を避け続けてきて、たぶんお互い音楽の趣味似てるよね、ってくらいの認識でしかなくて。
まあ、なんとなく共通の好きなアーティストとそれに関連するジャンルを各自おさえてる、くらいの認識でした。
それが何を引き起こしたかといえば、価値観の相違と退屈。
お互い口にはしなかったけどちょっと態度には出ていたくらい、つまらなかったんじゃないかなと思う。
一緒にいることは楽しいけど、音楽の楽しみ方がまるで違っていたことをうまく受け入れられなくて。
たぶん背景には音楽の楽しみ方とかそれ以前にお互いの人間性や、二人が抱えていた問題、立場、それまでの環境みたいな前提もあったと思うけど。
せっかくの楽しい場所と時間なのにちょっとしたことで喧嘩をしたりしていて、こういう機会を綺麗な思い出にできない自分がまた嫌で。
ライブと違ってこういう大型のフェスってあんまり一人で参加するイメージはないし、あんまり前向きではなかったんですけど、やっぱり好きな人たちが初出演っていうなら行かなきゃいけないなと。
結論でいえば、ひとりで夏フェス、本当に行って良かったです。
同時に、わたしはきっと億劫になりすぎてたくさんの素敵なものを見落としてきたんじゃないかなあと思ったりもしました。
好きな人と来る夏フェスはたぶんフェスの内容より一緒に楽しむことに気持ちが集中していて、ただわたしは不器用なので、それと同じくらい本命のライブを楽しみたくてしょうがなかったのとうまく両立できなかった。
わたしが好きだと思ったライブも、その日を選んだのも元彼にはあんまり気に入ってもらえなくて、1日の終わりに「もう来年からこいつのために来るのはやめようぜ」なんて言われてしまったのを未だに引きずり続けていた。
わたしはなんだか、きらきらした記憶を汚されてしまったような気がして寂しかった。
今回は一人なので、したいこと、見たいものにモチベとテンションを全振り。
そうしてみたら今まで見たことのない景色が見られて、ほしいものを買って、後悔なんて一ミリもないくらい楽しかったんですよね。
でもこれはきっと一人だからできたことじゃないと思う。元彼といたって体験できていたはずなんだと。
相手の顔色ばかりを窺わないで、純粋に、自分が楽しもうとしていれば良かったのかなあなんて思ったりしました。
なによりわたし、ひとりで来たのに、ライブがいざ始まるとこんなに多くの人と共有しているんだなあって気持ちになったりして。
数日前の出来事なのに、まだ気持ちがほくほくしてるくらいにはたくさんの何かをもらった。
好きなものをやっぱり好きだと思えた、初めてこんなに近くで好きな人たちを見た。
きっとおんなじ気持ちの人たくさんいるんじゃないでしょうか。フェスはいろいろな人がいるから、全然違う見方をする人もたくさんいるはずですよね。
みなさん、お疲れ様でした!
長々と語りすぎました。
夏フェス、来年も行きたいなあ。